AGA治療薬の種類や効果を総まとめ!悩みに合わせた選び方

AGA治療には、投薬治療・注入治療・植毛などがありますが、最も広く浸透しているのはAGA治療薬を使用した投薬治療です。AGA治療薬にも種類があり、その期待できる効果は異なります。自分の症状に合った治療薬を服用することで初めて治療効果を期待することができます。

こちらの記事では、AGA治療薬の種類や効果、選び方について解説しています。

AGA治療薬は効果があるのか

AGA治療薬は効果があるのか

AGA治療薬は、AGA治療において最も広く浸透している治療方法で、有効性においても最も高いと考えられています。AGAクリニックでは、予防効果や発毛効果を実際に感じたという方が90%を超えていると紹介しているところが多くあります。

AGA治療薬による効果が実感できないという方は以下のような事が考えられます。

  • 処方されたAGA治療薬が合っていない
  • 治療薬による治療を途中で辞めている
  • 効果が出るまで時間がかかっている
  • AGA以外の脱毛症の可能性がある

治療薬による効果が実感できていないと感じた方は、医師に相談して治療薬や治療法を変更してみましょう。また、治療薬の効果が実感できるまでは長い時間がかかります。服用をはじめて日が浅いようであれば、焦らず服用を継続してください。一般的には3~6ヶ月程度が目安といわれています。年齢や進行具合によって個人差があり、若ければ若いほど、治療を始めるのが早いほど効果が出やすいとされています。

AGA治療薬は2種類「内服薬」「外用薬」

AGA治療薬には「内服薬」と「外用薬」の2種類があります。

内服薬は、錠剤など経口によって用いられる薬のことです。代表的な内服薬には、プロペシアやザガーロ、そしてそれぞれのジェネリック医薬品であるフィナステリドやデュタステリドなどがあげられます。

外用薬は、頭皮に直接塗布する薬のことです。発毛を促進する成分が含まれています。代表的な外用薬には、ミノキシジルがあげられます。

ジェネリック医薬品とは

ジェネリック医薬品とは、厚生労働省の認可を得て製造販売される、新薬と同等の効果を期待できる医薬品です。新薬と同一の有効成分および効果・効能であり、低価格で購入することができるため費用を抑えたAGA治療を行うことが可能です。

そして、AGA治療薬は2つのタイプにも分けられます。AGAの進行を防ぐ「守りのタイプ」、毛の発毛を促進する「攻めのタイプ」。こちらに関しては次の章から詳しく解説していきます。

AGAの進行を防ぐ守りの治療

AGAの進行を防ぐ守りの治療とは、AGAによって乱れて短くなってしまった毛周期を正常に戻すことを目的としています。毛周期が正常な周期に戻ることで太くて長い毛に生え変わる効果が期待できます。

守りの治療に有効な治療薬として、内服薬のプロペシアやザガーロ、そしてそれぞれのジェネリック医薬品であるフィナステリドやデュタステリドがあげられます。

プロペシア

世界60カ国以上で販売されており、日本では厚生労働省から認可されているAGA治療薬です。AGA治療において有効な成分であるフィナステリドを主成分としており、AGAの原因である男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の増殖を阻害し、毛周期の乱れを改善して抜け毛や薄毛の進行を抑制する効果があります。

主成分であるフィナステリドは、日本皮膚科学会が男性型および女性型脱毛症診療について発表したガイドラインにおいて、最高ランクの推奨度A(行うよう強く勧める)という判定がされています。また、プロペシアの販売元であるMSDが行った臨床実験によると、プロペシアを3年間継続して服用した人の98%に薄毛予防の一定効果があると報告されています。これらのことから、プロペシアがAGA治療においてとても有効な治療薬であることがわかると思います。

プロペシアの副作用

プロペシアの副作用は生じる確率が1%以下と極めて低く、安全性が高く安心できる治療薬です。プロペシアの副作用には、初期脱毛・勃起機能不全・射精障害・胃不快感・ほてりなどが報告されています。服用をはじめてすぐに現れるものもあれば、長期間服用することで現れるものもあります。万が一、身体に異変を感じたときは医師に相談するようにしましょう。

ザガーロ

プロペシアに続いて厚生労働省から承認されているAGA治療薬です。デュタステリドを主成分としており、プロペシアと同じくAGAの原因である男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の増殖を阻害し、毛周期の乱れを改善して抜け毛や薄毛の進行を抑制する効果があります。DHTに変換する5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、プロペシアはⅡ型にのみ働きかけますがザガーロはⅠ型とⅡ型両方に働きかけます。プロペシアで思うような効果が実感できなかった方は、より作用する範囲が広いザガーロに変更して治療の継続を推奨されることがあります。

ザガーロの副作用

ザガーロの副作用には、1%以上報告されているものに射精機能や性欲減退、勃起不全といった性機能不全があります。子作りや胎児、母体への影響はほとんどないと言われていますが、可能性はゼロではないのでタイミングを確認して服用するようにしましょう。続いて確率として1%未満のものが肝機能障害、頭痛やめまい、腹痛、下痢などがあげられます。身体の異変を感じたときは医師に相談するようにしましょう。

DHTや5αリダクターゼなどあまり耳にしない単語がでてきましたが、これらはAGAを引き起こす原因の男性ホルモンです。詳しくは下記の記事で解説していますので参考にしてください。

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毛の発毛を促進する攻めの治療

毛の発毛を促進する攻めの治療とは、毛根への栄養を届けやすくする手助けをし発毛を促進させることを目的としています。毛髪数の増加と毛を太く長く成長させる効果も合わせて期待ができます。

攻めの治療に有効な治療薬として、ミノキシジルがあげられます。ミノキシジルは外用薬として広く知られていますが、内服薬もあります。

ミノキシジル外用薬

ミノキシジルは元々、高血圧症の治療のために開発された薬でしたが、のちに発毛効果があることがわかりAGA治療で利用されるようになりました。頭皮に直接塗布することで、毛母細胞が刺激され、細胞分裂が活発になり頭頂部や前頭の薄毛に対して高い発毛効果を期待することができます。ミノキシジルの濃度は2%~5%が一般的ですが、医師の診察と処方があれば5%以上のものも使用が可能で含有量が多ければ多いほど改善効果が見込まれます。

プロペシアやザガーロなどの内服薬とは作用効果が異なるので併用することで、脱毛を抑制しながら発毛を促進する効率の良いAGA治療を行うことができます。

ミノキシジル外用薬の副作用

ミノキシジルの外用薬による副作用は、発疹やかゆみなどの頭皮トラブルが生じる可能性があります。その発生確率は8%程度と報告されています。軽い症状のことが多いですが、違和感を感じた際には医師に相談するようにしましょう。

ミノキシジル内服薬

ミノキシジルの内服薬は、血中からアプローチをするので外用薬に比べて浸透率が高く、発毛効果を実感しやすいといわれています。しかし、国内において臨床試験が行われていないことから、薄毛治療薬としては推奨されていません。リスクを理解し、医師と相談した上で服用するか判断しましょう。

ミノキシジル内服薬の副作用

ミノキシジルの内服薬は、外用薬に比べて効果を実感しやすい反面、副作用が起こる確率は上がります。重篤なものだと心血管系などに副作用がでる恐れがあります。心臓や循環器系に問題がある方は要注意です。

AGA治療薬の選び方

AGA治療薬の選び方

AGA治療薬による効果を実感するには、自分に適した治療薬を服用しなければなりません。AGA治療薬の選び方についてご紹介します。

目的に合わせた治療薬を選ぶ

先ほどご紹介しましたが、AGA治療薬には「攻めのタイプ」と「守りのタイプ」があります。このタイプを踏まえて、目的に合わせて治療薬を選ぶと良いでしょう。

これ以上薄毛を進行させたくない方
→「守りのタイプ」・・・プロペシア・ザガーロ・フィナステリド・デュタステリド
髪を生やしたい方
→「攻めのタイプ」・・・ミノキシジル外用薬・内服薬もしくは守りのタイプと併用

体質に合った治療薬を選ぶ

治療薬を服用すると副作用がみられる可能性がありますので、自分にとってリスクの少ない治療薬を選ぶことも大切です。プロペシアやザガーロには、勃起不全や射精障害、精液量減少などの性機能不全の副作用が起こる可能性があり、男性不妊の原因となります。ミノキシジルは高血圧治療にも使用されるため、すでに高血圧の治療薬を服用している方は使用できません。体質的に副作用が出やすい方もいるので、持病をお持ちの方などは事前に医師にその旨を伝えておきましょう。

治療薬の費用で選ぶ

AGA治療の費用相場は、月額15,000~30,000円といわれています。毎月必要となる費用なので少しでも安いほうが良いのは当然です。そこで、月々の費用を抑えたい方はジェネリック医薬品を選ぶのがおすすめです。新薬と同一の有効成分および効能であるため、治療効果が弱まることはなく安全性にも違いはありません。

また、オンライン診療もおすすめです。リーズナブルな価格でAGA治療を始められるクリニックもあり、クリニックに通う必要がないので交通費や時間などの節約もすることができます。ぜひ検討してみてください。

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通販や個人輸入した治療薬でも効果は得られる?危険!?

通販や個人輸入した治療薬でも効果は得られる?危険!?

AGA治療薬は副作用に注意が必要な薬であるため、基本的に医師の処方箋がないと購入できない医療医薬品に該当します。

ですが、通販や個人輸入で入手することも可能です。診察代がかからず安く済ますことができますが、偽造品が出回っていることもあり、全く効果が得られなかったり、副作用がみられ思わぬ健康被害を招いてしまうリスクを伴います。AGA治療薬はクリニックで診察を受けて購入するのが安心です。

AGA治療薬の種類や効果を総まとめ!悩みに合わせた選び方まとめ

AGA治療薬について包括的にご紹介しました。AGA治療薬による治療は最も広く浸透している治療方法で、有効性も高いと考えられています。内服薬や外用薬、攻めの薬や守りの薬などいろいろ出てきましたが、効率よく治療効果を実感するためには自分に合った治療薬を継続して服用することが重要です。

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