EDとは
ED(勃起不全)は決して特別なことではなく、ごくありふれた身近な問題です。日本国内の統計では軽度のEDを含めると1800万人といわれ、3人に1人がEDという割合になり、 特に高齢になるほど増加していき60歳以上では2人に1人がEDであるといわれています。
ED(勃起不全)とは
EDとは、英語表記の「Erectile Dysfunction」を省略して呼ばれているものであり、日本では「勃起不全・勃起障害」と訳されます。専門的には「満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、または維持できない状態が持続または再発すること」をいいます。
EDは原因によって分類され、動脈硬化の進行や神経の障害で起こる器質性EDと精神的ストレスによる心因性ED、薬の副作用による薬剤性EDがあります。中でも一番多いとされているのが、器質性EDと心因性EDが合わさった混合性EDです。
これらの原因や症状など下記の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ED(勃起不全)の治療方法
ED治療薬の服用
EDは、ED治療薬を服用する治療方法が基本です。治療薬にはいくつか種類がありますが、国内で承認されているのは「バイアグラ・レビトラ・シアリス」の3種類のみです。それぞれ特徴が異なるため、自分の症状に合ったもの、希望するものを医師と相談して処方してもらいます。また、ED治療薬には副作用が伴います。服用する際は、起こり得る可能性のある副作用について理解しておくことでトラブルも最小限に抑えることができます。
ED治療薬の種類や効果・選び方について、下記の記事で解説していますので参考にしてください。
ED治療薬以外の対策方法
ED治療薬では期待した効果が得られない、持病があるためED治療薬を服用することができないといった方は衝撃波治療がおすすめです。低出力の衝撃波を患部およびその周辺に照射することで血管新生を促し、EDの根本からの改善を目指す治療方法です。
衝撃波治療とはどういうものなのか、効果やメカニズムなどについて、下記の記事で解説していますので参考にしてください。
他にも、ICI療法という治療法があります。ICI療法は、ご自身で薬剤を陰茎に直接注射する治療法です。注射器の針は髪の毛程度の太さで、チクッとする程度の痛みがあります。注射後は刺激がなくても勃起へと導いてくれます。ICI療法は、ED治療薬を服用することができな方、ED治療薬で効果を感じることができなかった方、重度のEDで悩んでいる方におすすめです。
EDの改善には治療薬やICI療法に頼るだけでなく、体質改善を行うことでEDが改善される場合があります。ですが、すぐに効果が現れるものではないのでED治療薬と併用することで大きな効果が見込めます。
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食事療法
EDは生活習慣病との関係性が指摘されています。日頃から生活習慣病を防ぐような食事を心掛けることが大切です。「高カロリー食」「高塩食」「高脂肪食」は避けるようにし、栄養バランスの取れた食事を摂るようにしましょう。
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運動療法
EDは運動不足によって引き起こされることもあります。肥満体型であれば尚更です。運動不足は生活習慣病による動脈硬化を引き起こし、EDの発症・悪化を促します。様々な研究結果から、運動不足や肥満を改善すると、EDの改善が見られたという報告があがっています。運動不足解消には、有酸素運動がおすすめです。ウォーキングやランニング、水泳などが挙げられます。
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ストレスの軽減
ストレスが影響してEDになる場合もあります。没頭できるような趣味や自分に合ったリフレッシュ方法を持つことが大事です。
ED(勃起不全)セルフチェック
自分がEDの疑いがあるかどうか簡単にセルフチェックを行うことができます。国際勃起機能スコアはEDのスクリーニングやED治療の効果判定に使われています。このセルフチェックで合計点が21点を下回るとEDの疑いがあるといえます。直近6ヶ月の状態で該当するものをお選び下さい。※国際勃起機能スコアIIEF-5は、あくまで目安です。
1.勃起して維持する自信はどの程度ありましたか?
あくまでも簡易的なチェックであり、これだけで医学的にEDと判断されるものではありません。心配な方は一度クリニックへ受信し、医師に相談されることをおすすめします。早めの受診が早期改善へと繋がります。