植毛手術とはどういうもの?自毛植毛と人工植毛について詳しく解説

植毛とは、薄毛が気になる部分に毛を植え込む治療方法です。髪の毛が薄くなった部分をカバーし、髪の毛が増えたように見せることができます。医療行為に当たるため、専門の医療機関で手術を受ける必要があります。こちらの記事では、植毛の代表的な「自毛植毛」と「人工植毛」について詳しく解説していきます。

植毛は大きく分けて自毛植毛と人工植毛の2種類

植毛は大きく分けて自毛植毛と人工植毛の2種類

植毛には自分の毛を移植する「自毛植毛」と人工毛を移植する「人工植毛」の2種類があります。

現在、植毛手術で主流となっているのは自毛植毛です。自毛植毛は拒絶反応や副作用が起こりにくく、生えてくる髪質も違和感がないので推奨されています。

自毛植毛とは

自毛植毛は、薄毛が気になる部分に自分の髪の毛を移植する方法です。この移植する髪の毛は、後頭部または側頭部から採取します。後頭部や側頭部の髪の毛は薄毛の原因となる男性ホルモンの影響を受けにくい特徴があり、移植先でもこの特徴は失われることがなく、成長を続け正常なヘアサイクルへと改善が期待できます。一般的に施術終了後数ヶ月から半年ほどで新しい毛が生えてきます。

自毛植毛の術式はFUT法(ストリップ法)という、メスを使用して毛髪を採取する方法が主流でしたが、メスを使わずにパンチという機械を使用して髪の毛を一つ一つ採取するFUE法と呼ばれる術式も選択されつつあります。

自毛植毛のメリット

自毛植毛のメリットとして下記3つがあげられます。

  • 拒絶反応が起こりにくい
  • 自然な仕上がり
  • 半永久的に生え変わり続ける

メリットについて1つずつ解説していきます。

メリット① 拒絶反応が起こりにくい

自毛植毛は自分の髪の毛を植毛するため拒絶反応や副作用が起きにくいです。ダウンタイムもほとんどないので、手術後は普段どおりの生活をすることができます。

メリット② 自然な仕上がり

自分の髪の毛を植毛するため、生えてくる髪質も違和感がないため自然な仕上がりが期待できます。

メリット③ 半永久的に生え変わり続ける

AGAの原因である男性ホルモンは前頭部や頭頂部へ大きく影響しますが、後頭部や側頭部への影響は少ないとされています。なので、後頭部や側頭部から移植された髪の毛が生着すれば、再び薄毛になるといった心配がありません。自然に抜け落ちても新しい髪が生えてくるので半永久的に髪の毛の生え変わりが期待できます。

自毛植毛のデメリット

自毛植毛のデメリットとして、効果を感じるまでに時間がかかることがあげられます。一般的に新しい髪の毛は数ヶ月から半年ほどで生え始めます。十分な長さを得られるまでは1年ほどかかると考えておいたほうがよいでしょう。しかし、少しずつ成長していくことから周囲の人からは自然にボリュームアップしているように見えるので違和感がないです。

また、自毛植毛の費用は他の治療法と比べると高額になることもデメリットの1つです。ですが、自毛植毛は定期的なメンテナンスや継続して治療を行う必要がないため、トータルの費用で考えると安く抑えられるケースもあります。

人工植毛とは

人工植毛は、ポリエステルやナイロンから人工的に作られた人工毛を薄毛が気になる部分に植えていく方法です。希望するだけ本数を増やすことができ、他の箇所が薄くなるといった心配がありません。

人工植毛のメリット

人工植毛のメリットとして下記3つがあげられます。

  • 見た目の変化がすぐに現れる
  • 自毛植毛と比べると安い
  • 薄毛が進行した方でも手術が可能

メリット① 見た目の変化がすぐに現れる

人工植毛は、希望する長さを希望する本数増やすことができるので髪の毛が生えてくるのを待つ必要がなく、手術したその日に薄毛の状態から改善されます。

メリット② 自毛植毛と比べると安い

1,000本あたりの平均料金は自毛植毛が60万円前後で人工植毛が30万円前後となっており、約半分の料金で抑えることができます。

メリット③ 薄毛が進行した方でも手術が可能

自毛植毛は後頭部や側頭部から髪の毛を採取し移植しますが、もしこの部分に十分な自毛がない場合は自毛植毛をすることができません。対して、人工植毛であれば毛量等による制限は基本的にないため、薄毛がすでに進行してしまった方でも髪を増やすことができます。

人工植毛のデメリット

人工植毛のデメリットとして、頭皮にトラブルが生じやすいことがあげられます。これは、植えた人工毛を身体が異物とみなすためです。このことから、日本皮膚科学会のガイドラインでは安全性の面から推奨されていません。また、手術や入院は不要ですが、自然な状態を保つためには定期的なメンテナンスを行う必要があります。

植毛以外の治療方法

自毛植毛と人工植毛の説明をしてきましたが、AGA(薄毛)には植毛以外にもAGA治療薬を用いた投薬治療や注入治療といった治療方法があります。

最も広く浸透しているのが投薬治療で、有効性においても最も高いと考えられています。AGA(薄毛)治療を始める際は、投薬治療から始めるのが一般的です。

また、有効成分を直接頭皮に注入する注入治療という方法もあります。注入治療は大きく「AGAメソセラピー」と「HARG療法」の2つに分類され投薬治療と並行して選択されることが多いです。

どの治療方法が自分に適しているかを見極めることが、薄毛改善への近道となります。迷ったら無料カウンセリングを利用して医師に相談してみるのがおすすめです。

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植毛手術とはどういうもの?自毛植毛と人工植毛の違いも詳しく解説まとめ

植毛について解説しました。同じ植毛でも、自毛植毛と人工植毛には大きな違いがあることが分かっていただけたと思います。植毛を検討する場合は、メリット・デメリットを良く理解した上で選ぶことが大切です。

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